第20期 表彰

第20期 学会賞

論文賞

表  題:Pressure-Sensitive Paint Measurement of the Flow around a Simplified Car Model
著  者:Yamashita, T., Sugiura, H., Nagai, H., Asai, K. and Ishida, K.
対象論文:Journal of Visualization, Vol.10, No.3(July 2007), pp.289-298
推薦理由:Temperature-Sensitive Paint(TSP)により測定された温度分布の変化が, Pressure-Sensitive Paint (PSP) を使用した圧力測定の精度にどのように影響するかについて調査した論文である. 温度分布の変化による測定誤差は, 測定より求めた温度補正係数を用いることで減少することができる. この圧力測定手法を用いてモデル周りの複雑な圧力分布を精度よく可視化することに成功した. この研究成果は産業界での利用価値も高く, 優秀な論文であると考え推薦する.

技術賞

表  題:Visualization of Aerodynamic Noise Source around a Rotating Fan Blade
著  者:Nashimoto, A., Fujisawa, N., Nakano, T. and Yoda, T.
対象論文:Journal of Visualization, Vol.11, No.4(October 2008), pp.365-373
推薦理由:この研究の目的は羽根周りの騒音信号ならびに速度場の測定によって, 回転する羽根の周りの流体騒音分布を明らかにすることである. 騒音の測定は配列したマイクロホンで測定し, 流れ場はPIV測定により可視化している. 騒音源の分布は騒音信号と速度信号との相関解析によって調査している. 本研究により2つの要素が相互に関係する領域において騒音が大きくなっていることがわかった. この結果は回転羽根の騒音低減に有効であり, 広く産業界に貢献するものと考え, 技術賞に相応しいとして推薦する.

奨励賞

候補者:大石 正道(東京大学 生産技術研究所)
表  題:多波長共焦点マイクロPIVによるマイクロ液滴生成機構の定量的計測
対象論文:(1) “Simultaneous Measurement on Liquid-Liquid Two-Phase Microflow using Multicolor Confocal Micro PIV”, 2007 PSFVIP-6, Hawaii.
(2) “Measurement of Rotational Motion of Solid Microbead using Multicolor Confocal Micro PIV”,2007 PIV07, Rome.
(3)“Investigation of Interaction Between the Flow Inside and Outside of Micro Droplet by Simultaneous Measurement Using Multicolor Confocal Micro-PIV”,2008 ISFV-13, Nice.
推薦理由:大石氏は, マイクロ流動の可視化計測手法である共焦点マイクロPIV技術の研究に従事し, システムの高精度化, 高機能化に尽力した. 特に Micro-TAS アプリケーションへの応用をにらんだ, マイクロ混相流の各相同時計測手法の開発を進めており, 多波長励起, 蛍光分離ユニットの開発や, 油相に均一に分布する蛍光粒子の調製など, マイクロ固液混相流, 液液混相流の可視化計測を可能にした. 本手法は, 界面におけるせん断力の算出や, 粒子状物質の輸送・流動現象, 液液内三次元渦によるミキシング効果の検証などに定量的な知見を与える強力なツールとして期待でき, 国内外での評価も高い. また, 同氏は本学会において第16期から第21期に学会誌編集委員を務めると共に, 第18, 19期に編集委員会幹事を務め, 学会にも貢献している.

第20期 映像賞

フラッシュ オブ ザ イヤー
表  題:気泡を含んだ流れのCIP法による数値シミュレーション
動画提供:東京工業大学 学術国際情報センター 青木 尊之
対象画像:2009年1月のFlash
推薦理由:気泡を含んだ流れをCIP法により数値解析を行っている. 気体と液体とをレベルセット法により識別し, 気液界面には表面張力, 壁には接触角を考慮している. POV-Rayによるレイトレーシング法で可視化を行い, 非常にリアルで迫力のある画像を再現することに成功しており, 映像賞にふさわしいと判断する.

表  題:マイクロキャビテーションを伴うガソリンインジェクター乱流噴霧微粒化プロセスに関する融合可視化シミュレーション
動画提供:東北大学 流体科学研究所 石本 淳
対象画像:2009年5月のFlash
推薦理由:マイクロキャビテーションを伴うガソリンインジェクター内噴霧微粒化プロセスに関して, バロトロピックモデルに基づく圧縮性二相噴霧乱流の基礎方程式系を構成し, LES-VOF数値解析法を用いた高解像度計算と, 噴霧計測結果取り込みからなる最新の一体型超並列融合シミュレーション技法を用いた可視化結果は高く評価でき, 映像賞にふさわしいと判断する.

表  題:Visualization of Swirling Flow in Champagne Glasses
著  者:Polidori, G.(1) , Beaumont, F.(1) , Jeandet, P.(2) , and Liger-Belair, G.(2)
著者所属:(1)Laboratoire de Thermomecanique, UFR Sciences, Reims, France.
(2)Laboratoire d’ Enologie et Chimie Appliquee, UFR Sciences, Reims, France.
対象画像:Journal of Visualizayion, Portfolio Paper, Vol.11, No.3(2008), 184
推薦理由:Champagne グラスの中に形成される流体運動を可視化するために, 蛍光塗料や固体Rilsanトレーサーを用いたレーザートモグラフィー法を用いている. グラス内に形成される瞬時速度場や渦構造, コヒーレント構造や表面での不安定を見事に捉えて可視化している. これらの鮮やかな映像は映像賞に値すると判断する.

第36回可視化情報シンポウム

グッドプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:羽ばたき飛翔する蝶の翅の運動解析
    講演者:渕脇正樹(九州工業大学)

グッドプレゼンテーション賞 奨励賞


  1. 講演題目:スカルプチャーアート制作のためのアナグリフステレオ可視化技術の開発
    講演者:松浦史法(新潟大学)

全国講演会(釧路2008)

グッドプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:宇宙用小型ハイパースペクトルセンサの試作
    講演者:青柳賢英(北海道工業大学大学院)
  2. 講演題目:自己組織化マップ機能を持つ人工ニューラルネットワークによる原子炉安定性診断
    講演者:奥村基史(北海道大学)
  3. 講演題目:対象物次元数ディジタルがホログラフィ計測に及ぼす影響のFDTD解析
    講演者:中岡象平(京都工芸繊維大学大学院)

第19期 表彰

第19期 学会賞

論文賞

  1. 表  題:レーザ暗視野顕微鏡を用いたサルモネラ菌べん毛のらせんパラメータ観測
    著  者:西鳥羽恵美、曲山幸生、高野泰斉、飯野正昭、工藤成史
    対象論文:可視化情報学会論文集、Vol.27、No.3
    推薦理由:手法としてレーザ暗視野顕微鏡を選択し、べん毛の回転数、らせん半径および回転中・停止時のらせんピッチの相違を計測することに成功した。目に見えないサルモネラ菌のべん毛の形状を生きたまま計測するという、可視化の目的自体が興味深く、形態の計測技術として高く評価する。

  2. 表  題:陰関数曲面上における粒子拡散法を用いた高密度・大量点群のポリゴン化
    著  者:小嶋一行、岡将史、柴田章博、仲田晋、田中覚
    対象論文:可視化情報学会論文集、 Vol. 27 (2007)、No. 9
    推薦理由:本研究では、実世界から取得される高密度・大量点群から高品質なポリゴン・メッシュを高速に生成するためのアプローチを提案している。情報の可視化のみならず、流れの可視化において、参照物体を同時表示する必要がある場合に本アプローチは有効であり、本学会における研究領域から多く参照される可能性のある研究成果であると考え、優秀論文として推薦する。

技術賞

  1. 表  題:スクリュー搬送機内粉体のX線可視化画像による拡散係数測定
    著  者:内田圭亮、岡本孝司
    対象論文:可視化情報学会論文集、27巻、No.5、pp.23-30
    推薦理由:X線可視化画像解析により、スクリューポンプ内部の粉体の局所的な乱流拡散係数を定量的に計測した。スクリューのピッチと条数による搬送速度と拡散係数の違いを可視化計測し、従来定性的ないし総体としての評価しかなかったものを、定量評価にまで高めた点を評価する。また、計測の不確かさ解析を行い、計測システムの信頼性と精度範囲を確認したことも意義深い。

  2. 表  題:内接形トロコイドギヤポンプの内部流動の可視化
    著  者:伊東 哲也、村井 祐一、上埜 安隆、大岩 浩司、宮城 直樹、山本 富士夫
    対象論文:可視化情報学会論文集、26巻、No.4、pp.27-32
    推薦理由:せん断や渦を計測できるカリロスコープ粒子を混入させた可視化手法を開発した。トロコイドギヤポンプにおける可視化画像に位相統計処理を行うことで、密閉室内の流動構造のレイノルズ数依存性、容積効率依存性を明らかにする手法を提案し、乱流化の主要因を明確化したことを評価する。

奨励賞

  1. 岩井 大輔
    表  題:投影型複合現実感技術を用いた熱画像可視化
    著  者:岩井 大輔、佐藤 宏介
    参考論文:可視化情報学会論文集、Vol. 27 (2007)、No. 9
    推薦理由:本研究では、実空間に設置された対象物で取得した物理量をカラーマッピングで可視化し、その結果を対象物体に重畳するために従来の投影型MR技術を拡張した。適用事例も豊富で、高い応用性が期待できる。本提案は、本学会におけるあらたな研究領域を切り開く可能性を見出したものとして、今後のさらなる応用展開を期待する。

第19期 映像賞

  1. 表  題:日本近海における植物プランクトンの濃度分布(フラッシュオブザイヤー)
    動画提供:川原慎太郎
    対象論文:2007年6月のFlash
    推薦理由:日本近海における植物プランクトンの濃度分布を大規模なシミュレーションにより予測し、その季節進行とともにダイナミックに変化する発生域の様相を3次元的な動画としている。地球規模の自然現象を高解像度・大規模シミュレーションにより解明するチャレンジと迫力ある動画として可視化した点を高く評価する。

  2. 表  題:昆虫の擬態
    著  者:海野和男
    対象論文:可視化情報学会誌、Vol.28、No.109 (2008-4)、口絵1
    推薦理由:ムラサキシャチホコという蛾の、乾いて丸まった枯れ葉を模擬した高度な擬態の様子を迫力ある画像で示している。地球上で3億年の歴史をもつ昆虫の、自然界の中で生き残るための、興味深い「可視化されない」進化の世界を紹介した点を評価した。

  3. 表  題:Formation of Patterns from Complex Networks
    著  者:Uchida, M. and Shirayama, S.
    対象論文:Journal of Visualization、Vol. 10、No.3 (2007)、pp.253-255

    推薦理由:様々な分野に現れる複雑なネットワークに関し、Edge-centric drawing methodを用い、その静的な構造や成長挙動を可視化した。芸術性の高い画像によりネットワーク構造を可視化した点とその応用可能性を高く評価した。

第35回可視化情報シンポウム

グッドプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:単一上昇気泡を含む温度成層場の温度・速度同時計測
    講演者:北川石英(京都工芸繊維大学大学院)
    推薦理由:第35回可視化情報シンポジウム口頭発表セッションにおいて,セッション座長および聴講者による研究内容の学術的価値,講演発表,講演資料等総合的な審査の結果,上記講演は特に優れていると判断されベストプレゼンテーション賞に値すると評価された.

  2. 講演題目:微小流路内の血流における赤血球の挙動と干渉
    講演者:ルイ リマ(東北大学)
    推薦理由:第35回可視化情報シンポジウム口頭発表セッションにおいて,セッション座長および聴講者による研究内容の学術的価値,講演発表,講演資料等総合的な審査の結果,上記講演は特に優れていると判断されベストプレゼンテーション賞に値すると評価された.

全国講演会(岐阜2007)

グッドプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:測定圧力範囲に応じた感圧分子膜の開発
    講演者:坂崎良樹(名古屋大学大学院)
    推薦理由:計測が困難なマイクロ流れの圧力計測法としての,低圧力域から大気圧程度までの圧力範囲に対応する感圧分子膜の開発に関する講演において,表示の工夫,新規性,有意性等が特に高く評価され,賞にふさわしいものと判断された.

グッドプレゼンテーション賞 奨励賞

  1. 講演題目:暗視野顕微鏡法による走磁性細菌の挙動可視化
    講演者:講演者:高橋秀治(東京工業大学大学院)
    推薦理由:無磁場下,磁場作用下における走磁性細菌の挙動の,コントラストの良い可視化に関する講演発表において,説明の展開,表示の工夫,有意性等が特に高く評価され,賞にふさわしいものと判断された.

第18期 表彰

1.第18期 学会賞
  • 論文賞
    1. 表題:マイクロチャネルアレイを用いた毛細血管中の赤血球の挙動と変形能に関する生体外実験
      著者:田地川 勉、大場謙吉、樋口勝啓、榊原千礼
      対象論文:可視化情報学会論文集, Vol.25 No.12 (2005年12月) pp.84-91
      推薦理由:複雑な赤血球の挙動を解明するため、10μm以下のマイクロ流路での可視化観測に関する高度な技術に挑戦し、赤血球の挙動および変形能について新しい知見を得たことを高く評価する。
    2. 表題:Effect of Korteweg Stress in Miscible Liquid Two-Layer Flow in a Microfluidic Device
      著者:Sugii,Y., Okamoto,K.,Hibara,A.,Tokeshi,M and Kitamori,T
      対象論文:Journal of Visualization, Vol.8, No.2(2005-5) pp.117-124
      推薦理由:幅120μm,深さ35μmのY型の微小流路を流れる混和性の2相流の流れの計測が、マイクロPIVによって行われた。水とエタノールの2相流の界面において得られた速度はせん断応力のアンバランスを示した。論文ではこのアンバランスの理由を明らかにしている。この結果はマイクロフルイデック装置において、2相流の流れを混和するような流れ現象に対し新しい知見を得るもので論文賞に値する。
  • 技術賞
    1. 表題:Date Reduction by Applying an Image-Based Modeling and Rendering Technique to CG Models
      著者:Miyachi,H and Sakamoto,N
      対象論文:Journal of Visualization Vol.8,No.4(2005-4) pp.331-338
      推薦理由:可視化結果として得られるCG画像のデータサイズを減少するための画像を基本にしたモデル化及び表現化技術を開発した。この技術は実在の対象物から3次元図式も出るを再構築するのに応用された。カラー情報、幾何学的情報供にサイズを減少することが出来るので、モデルのサイズは効果的に減少出来る。このシステムを使って込み入った情報を約85%減少した実例が示されている。このようにこの論文は実用化できる有用な手法を提供しており、技術賞に値する。
    2. 表題:超音波探傷技術の最前線―レーザ利用の超音波伝搬映像化技術―
      著者:高坪純治、宮内秀和、矢代茂樹、王 波、津田 浩、遠山暢之
      対象論文:可視化情報 Vol.26 No.103 (2006.10) pp.277-282
      推薦理由:超音波探傷技術に関し、その伝搬映像の変化から欠陥を検知する技術に取り組み、金属から炭素繊維複合材にまで利用できる技術を開発した。特に発振側のパルスレオザビームを送査して超音波伝搬を可視化し、複雑な3次元形状への適用を可能とするなど、応用性の高い手法を提案した点を高く評価する。
  • 奨励賞
    1. 細谷和範
      表題:POD法を用いた複雑な流れ場の再構成(PIV計測によって得られた円管群内の流れ場への適用)
      著者:鈴木豊彦、落合義孝
      参考業績:可視化情報学会論文集Vol.26 No.12(2006.12)
      推薦理由:円柱群の複雑な流れ場に関し、PIV実施時の照明光の影に入った部分の計測を実施するなど極めて実用的な工夫を行い、さらにPIVの過誤データの影響を排除し、流れの組織構造の抽出を試みた点を高く評価し、今後のさらなる応用展開を期待する。
  • 映像賞 SGI賞
    1. 表題:Visualization of Capillary Flow in Sessile Drops and Detecting Spreading Stability by Iaser Refracted Shadowgraphy
      著者:N. Zhang and D. F. Chao
      対象論文:Journal of Visualization, Vol.9, No.3(2006), pp.241
      推薦理由:4種類異なる付着液滴内の微小な流れをレーザ・シャドーグラフ法によって可視化している。微妙な流れ場の様子を明確に捉えている点と芸術的な要素を評価した。
    2. 表題:Infrared Based Visualization of Wall Shear Stress Distributions with a High Temporal and Spatial Resolution
      著者:1.Rudolph,M.Reyer, and W. Nitsche
      対象論文:Journal of Visualization , Vol.10, No.1(2007), pp.8
      推薦理由:赤外線を利用して壁面せん断応力の時空間分布を可視化している。高解像度な新しい可視化手法である点を評価した。
    3. 表題:建築音響と環境騒音制御における音場の可視化
      著者:坂本慎一, 佐藤史明, 矢野博夫, 橘 秀樹
      対象論文:可視化情報, Vol.27, No. 104(2007), 口絵5, 本文pp. 19-25
      推薦理由:FDTD法によって、実際の小ホールの音響特性を数値解析し、音響伝播特性の可視化を行っている。吸収、共鳴、振動との連成といった複雑な実音場の境界モデル化および導入に取り組んでいる点を評価した。
    4. 表題:Shaping Converging Shock Waves by Means of Obstacles
      著者:V. Eliasson, N. Apazidis and N. Tillmark
      対象論文:Journal of Visualization, Vol. No.3 (2006), pp.240.
      推薦理由:8本の円柱に囲まれた領域での衝撃波の可視化をシュリーレン法で可視化している。手法自体に目新しいものはないが、選んだ題材が興味深く、その可視化映像の芸術性を評価した。
2.第34回可視化情報シンポウム
  • グッドプレゼンテーション賞
    • 講演題目:組付け音判定技術におけるWaveletの応用
      講演者:赤木桂二(株式会社デンソー)
      推薦理由:第34回可視化情報シンポジウム口頭発表セッションにおいて,セッション座長および聴講者による研究内容の学術的価値,講演発表,講演資料等総合的な審査の結果,上記講演は特に優れていると判断され,ベストプレゼンテーション賞に値すると評価された.
  • グッドプレゼンテーション賞 奨励賞
    • 講演題目:表皮効果の可視化による高周波用導体断面形状の最適化
      講演者:黒田洪平(法政大学大学院)
      推薦理由:第34回可視化情報シンポジウム口頭発表セッションにおいて,セッション座長および聴講者による研究内容の学術的価値,講演発表,講演資料等総合的な審査の結果,上記講演は特に優れていると判断され,ベストプレゼンテーション賞に値すると評価された.
3.全国講演会(神戸2006)
  • グッドプレゼンテーション賞
    1. 講演題目:高速ビデオカメラを用いたMarangoni不安定によるクラウンの崩壊過程の観察
      講演者:竹原 幸生(近畿大学)
      推薦理由:単一液滴が表面張力の違う液体に衝突するときに生じるクラウンの崩壊現象を高速ビデオカメラによって観察結果についての報告がなされた。1秒間に100万枚の画像を撮影可能なビデオカメラを用いたクラウン崩壊の美しい映像が評価された。
  • グッドプレゼンテーション賞 奨励賞
    1. 講演題目:ダイナミックステレオPIVによる水棲生物周りの 渦構造の可視化
      講演者:田中利昌(九州工業大学)
      推薦理由:ドジョウが遊泳しているときの3次元流れ場をステレオPIVを用いて計測した結果について報告がなされた。実験結果を丹念に解析し、渦構造の立体的な解説を試みた講演内容が評価された。
    2. 講演題目:脳動脈瘤モデル内部に作用する壁面せん断応 力の測定
      講演者:伊藤康介(横浜国立大学)
      推薦理由:脳動脈瘤シリコンモデル内の可視化とステレオPIVによる計測結果、更に壁面せん断応力の実験的評価に関する報告がなされた。複雑なモデル内の計測結果に対する詳細な検討結果とその表現方法が評価された。

第17期 表彰

1.第17期 学会賞
  • 論文賞
    • 該当無し
  • 技術賞
    • 表題:Visualization of Flow Structure Around a Hypersonic Re-entry Capusule Using the Electrical Discharge Method
      著者:Masatomi Nishio, Shinji Sezaki, Hiroaki Nakamura
      対象論文:Journal of Visualization Vol. No.2(2004),pp.151-158
      推薦理由:マッハ数10の極超音波のカプセル周りの流れ場において、放電法の新しい技術を利用して、カプセル先端の衝撃波とそれに続く流れを可視化するとともに、その周りの流れを明らかにしている。
  • 奨励賞
    • 木下晴之(東京大学)
      表題:高速共焦点スキャナを用いたマイクロPIVシステムの開発とその応用
      参考業績:可視化情報 Vol.25 Suppl. No.2(2005年10月), pp.313-316
      推薦理由:マイクロ流体デバイスの開発と応用が期待されているが、小さな流路内での流場の計測は多くの課題があるところ、本研究は共焦点顕微鏡をヒントに、これをPIVに応用するという独創的で、即効性のある解決方法を提案している。
  • 映像賞 SGI賞
    1. 表題:Vortex Entrainment and Separation Using Flow Superposition
      著者:Swanson, L. A., Davis, J. M. and Disimile, P. J.,.
      対象論文:Journal of Visualization, Vol.9, No.1(2006), p.5
      推薦理由:せん断流中の様々な渦の生成合体の様子を鮮明な可視化写真として捉えている。
    2. 表題:40眼カメラとCT法による瞬間三次元分布計測手法 ―乱流予混合火炎の輝度分布の計測―
      著者:石野洋二郎、稲川治、大岩紀生
      対象論文:可視化情報学会論文集、Vol.25, No.6 (2005), pp.21-26

2.全国講演会(新潟2005)
  • グッドプレゼンテーション賞
    1. 講演題目:水素スタンド防護壁を対象とした爆発実験と数値計算
      野津 剛(清水建設(株)
    2. 講演題目:柔らかなフィンをもつ円管から流出する噴流の知的可視化
      中島正弘(鹿児島高専)
  • グッドプレゼンテーション賞 奨励賞
    1. 講演題目:異なる二種類の光学像を用いた噴霧液滴の径および速度の同時計測法
      上杉知弘(埼玉大学大学院)
    2. 講演題目:内部音響加振による翼周りのはく離制御機構に関する研究
      橋本隆彦(新潟大学大学院)

3.第11回ビジュアリゼーションカンファレンス
  • グッドプレゼンテーション賞
    • 講演題目:DT-MRIデータセットを用いた神経線維路の可視化―開始点の設定方法
      酒井晃二(京都大学)

平成18年度事業計画

学会の活動(第18期)

 近年、可視化の領域は、研究開発の分野のみならず、製造分野、ビジネスの分野、文化のデジタル保存、来るべき放送と通信が融合した地上波デジタル放送へと拡がっている。このような急速な対象領域拡大に対し、産学の利点を生かしながら、学会活動を通して技術の発展に寄与することが期待されている。

 本学会は、本年度創立25周年を迎える。25周年を機に他可視化団体との連携を深め、可視化の重要性の広報・宣伝活動を強化する。25周年記念行事として、ビジュアライゼーションカンファレンスを強化し、今秋開催の大英博物館展(デジタル化されたミイラの展示会)にも積極的に協賛を行う。そのような活動を通し、幅広い可視化領域より会員を募り、より国際的な学会活動を行うための学会の基盤の強化を行う。特に、第18期においては、「情報」の可視化を最重点課題とし、“産・学”それぞれの立場か ら、可視化に関する情報を共有し、より交流を活発化することで、お互いが可視化の新たな可能性を見 出し、新たなビジネス・研究が具体的に実現可能となるよう支援の強化を目指す。以上のことを具体的 に実現する為に、Web、イベント、論文集の充実を図る。

 学会の英文論文集JOVは、国際的にも高く評価されつつあるが、国際的情報発信を更に拡大するため一層の充実を図っていくとともに、購読者の拡大を図る。また、和文論文集についても更なる拡充を図る。会員の増強を引き続き進めるとともに、学会の財務基盤の強化に向けた検討を進める。JABEEに 基づく大学教育プログラムや技術士の継続教育については、講習会を継続的に開催するなど、引き続きその展開に協力するとともに、学会の意見を反映させていく。

第18期役員名簿

任期:2006年6月1日~2007年5月31日

会長: 和泉法夫 日本SGI(株) (非常勤)
副会長
  総務: 青木克巳 東海大学 (非常勤)
  企画: 阿部栄一 (株)日産アーク (非常勤)
  編集: 松本洋一郎 東京大学 (非常勤)
理事
  総務理事: 横野泰之 (株)東芝 (非常勤)
平原裕行 埼玉大学 (非常勤)
後藤彰 (株)荏原総合研究所 (非常勤)
  財務理事: 日比一喜 清水建設(株) (非常勤)
石綿良三 神奈川工科大学 (非常勤)
  編集理事: 速水洋 九州大学 (非常勤)
藤澤延行 新潟大学 (非常勤)
小山田耕二 京都大学 (非常勤)
西尾茂 神戸大学 (非常勤)
藤代一成 東北大学 (非常勤)
  企画理事: 岡本孝司 東京大学 (非常勤)
香川利春 東京工業大学 (非常勤)
宮地英生 (株)ケイ・ジー・ティー (非常勤)
柿本正憲 日本SGI(株) (非常勤)
山根隆志 産業総合研究所 (非常勤)
渡辺好夫 (株)リコー (非常勤)
監事: 中西清 (株)コンポン研究所 (非常勤)
木村龍治 放送大学 (非常勤)

平成17年度活動報告


平成17年度事業計画

学会の活動(第17期)

 本学会は昭和56年に「流れの可視化学会」としてスタートし,平成18年には創立25周年を迎える。前期、第16期には、可視化実験技術と並べて学会の両輪にすべく、「情報」の可視化の展開に重点を置き、「ビジアリゼーションカンファレンス」を通じた活動の強化を継続している。

 第17期においても、「情報」の可視化を最重点課題として活動を推進することにより学会の魅力をさらに幅広いものとする。具体的には「ビジュアリゼーションカンファレンス」を恒例事業として定着させるための運営施策を検討する。

 学会の英文論文集JOVは国際的にも高く評価されつつあるが、国際的情報発信をさらに拡大するため一層の充実を図っていくとともに購読者の拡大を図る。また、和文論文集についても更なる拡充を図る。会員の増強を引き続き進めるとともに、学会の財務基盤の強化に向けた検討を進める。JABEEに基づく大学教育プログラムや技術士の継続教育については講習会を継続的に開催するなど、引き続きその展開に協力するとともに、学会の意見を反映させていく。

  1. 17期事業計画書PDF [210KB]
  2. 17期収支予算書PDF [112KB]

第17期役員名簿

任期:2005年6月1日~2006年5月31日

会長: 水野明哲 工学院大学 (非常勤)
副会長
  総務: 和泉法夫 日本SGI(株) (非常勤)
  企画: 中西清 (株)コンポン研究所 (非常勤)
  編集: 松本洋一郎 東京大学 (非常勤)
理事
  総務理事: 岡本孝司 東京大学 (非常勤)
青木克巳 東海大学 (非常勤)
横野泰之 (株)東芝 (非常勤)
  財務理事: 日比一喜 清水建設(株) (非常勤)
石綿良三 神奈川工科大学 (非常勤)
  編集理事: 望月修 東洋大学 (非常勤)
藤澤延行 新潟大学 (非常勤)
速水洋 九州大学 (非常勤)
藤田一郎 神戸大学 (非常勤)
山口隆美 東北大学 (非常勤)
  企画理事: 西野耕一 横浜国立大学 (非常勤)
香川利春 東京工業大学 (非常勤)
後藤彰 (株)荏原総合研究所 (非常勤)
宮地英生 (株)KGT (非常勤)
姫野龍太郎 理研 (非常勤)
小山田耕二 京都大学 (非常勤)
監事: 亀岡利行 東京電機大学 (非常勤)
大島裕子 元(株)リコー (非常勤)

第16期 表彰

1.第16期 学会賞
  • 論文賞
    • 表題:ウェーブレット多重解像度を用いた凝縮噴流画像の分離
      著者:木村元昭(日本大学理工学部),武居昌宏(日本大学理工学部),堀井清之(白百合女子大学)、齋間厚(日本大学理工学部)、齋藤兆古(法政大学)
  • 技術賞
    1. 表題:多目的最適化によるパワーユニット設計の可視化
      著者:横野泰之(東芝)、黒岩正(東芝)、古川亮(東芝)、向井稔(東芝)
    2. 表題:タンジブルユーザーインターフェースの概念を用いたウォールビジュアリゼーションの拡張
      著者:白山晋(東京大学)上野雄一朗(東京大学)
  • 奨励賞
    • 石川正明(琉球大学)
      参考業績:ダイナミックPIV技術のマルチスケール計測と気泡流計測への応用
  • SGI賞
    1. 表題:Camera visualization of cloud fields simulated by non-hydrostatic atmospheric models
      著者:Iwabuchi, H. and Tsuboki, K.
    2. 表題:Full-scale Schlieren visualization of supersonic bullet and nuzzle blast from firing a .30-06 rifle
      著者:Settles, G.S. and Dodson, L.J.
    3. 表題:A detailed 3D model of the human hand
      著者:Gehrmann, S., Hohne, K. H., Linhart, W., Pommert, A., Tiede, U. and Yarar, S.
2.第33回可視化情報シンポウム
  • グッドプレゼンテーション賞
    1. 講演題目:海洋深層水放流海域における海藻および藻食動物の分布予測
      大塚耕司(大阪府立大学大学院)
    2. 講演題目:PEFC 流路内部におけるフラッディング現象の可視化
      淀 忠勝(大阪府立工業高等専門学校)

平成16年度活動報告