第21期 表彰

第37回可視化情報シンポウム

ベストプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:ヒルベルトスキャンにより埋め込み画像の隠蔽性を向上した多重解像度解析に基づくデータハイディング
    講演者:新井康平(佐賀大学)
  2. 講演題目:Large-Eddy Simulationを用いたセダンタイプ乗用車のトランクデッキ上の流れ構造の可視化
    講演者:中島卓司(広島大学)
  3. 講演題目:応用ステレオPTVによる大気中の飛翔体の3次元計測
    講演者:村井祐一(北海道大学)

全国講演会(米沢2009)

ベストプレゼンテーション賞

   講演題目:PIVによる高粘度流体塗布過程の可視化
   講演者:川口達也(東京工業大学)

ベストプレゼンテーション賞奨励賞

  1. 講演題目:大口径管内気泡流の可視化と局所ボイド率変動
    講演者:樋口正守(静岡大学大学院)
  2. 講演題目:画像処理ソフトを用いたタンク内着色水濃度変化の測定法
    講演者:田中優(横浜国立大学大学院)
  3. 講演題目:フラットベッドスキャナを用いたディジタルホログラフィ法における観測空間拡張法の開発
    講演者:宮脇諭(京都工芸繊維大学大学院)

第20期 表彰

第20期 学会賞

論文賞

表  題:Pressure-Sensitive Paint Measurement of the Flow around a Simplified Car Model
著  者:Yamashita, T., Sugiura, H., Nagai, H., Asai, K. and Ishida, K.
対象論文:Journal of Visualization, Vol.10, No.3(July 2007), pp.289-298
推薦理由:Temperature-Sensitive Paint(TSP)により測定された温度分布の変化が, Pressure-Sensitive Paint (PSP) を使用した圧力測定の精度にどのように影響するかについて調査した論文である. 温度分布の変化による測定誤差は, 測定より求めた温度補正係数を用いることで減少することができる. この圧力測定手法を用いてモデル周りの複雑な圧力分布を精度よく可視化することに成功した. この研究成果は産業界での利用価値も高く, 優秀な論文であると考え推薦する.

技術賞

表  題:Visualization of Aerodynamic Noise Source around a Rotating Fan Blade
著  者:Nashimoto, A., Fujisawa, N., Nakano, T. and Yoda, T.
対象論文:Journal of Visualization, Vol.11, No.4(October 2008), pp.365-373
推薦理由:この研究の目的は羽根周りの騒音信号ならびに速度場の測定によって, 回転する羽根の周りの流体騒音分布を明らかにすることである. 騒音の測定は配列したマイクロホンで測定し, 流れ場はPIV測定により可視化している. 騒音源の分布は騒音信号と速度信号との相関解析によって調査している. 本研究により2つの要素が相互に関係する領域において騒音が大きくなっていることがわかった. この結果は回転羽根の騒音低減に有効であり, 広く産業界に貢献するものと考え, 技術賞に相応しいとして推薦する.

奨励賞

候補者:大石 正道(東京大学 生産技術研究所)
表  題:多波長共焦点マイクロPIVによるマイクロ液滴生成機構の定量的計測
対象論文:(1) “Simultaneous Measurement on Liquid-Liquid Two-Phase Microflow using Multicolor Confocal Micro PIV”, 2007 PSFVIP-6, Hawaii.
(2) “Measurement of Rotational Motion of Solid Microbead using Multicolor Confocal Micro PIV”,2007 PIV07, Rome.
(3)“Investigation of Interaction Between the Flow Inside and Outside of Micro Droplet by Simultaneous Measurement Using Multicolor Confocal Micro-PIV”,2008 ISFV-13, Nice.
推薦理由:大石氏は, マイクロ流動の可視化計測手法である共焦点マイクロPIV技術の研究に従事し, システムの高精度化, 高機能化に尽力した. 特に Micro-TAS アプリケーションへの応用をにらんだ, マイクロ混相流の各相同時計測手法の開発を進めており, 多波長励起, 蛍光分離ユニットの開発や, 油相に均一に分布する蛍光粒子の調製など, マイクロ固液混相流, 液液混相流の可視化計測を可能にした. 本手法は, 界面におけるせん断力の算出や, 粒子状物質の輸送・流動現象, 液液内三次元渦によるミキシング効果の検証などに定量的な知見を与える強力なツールとして期待でき, 国内外での評価も高い. また, 同氏は本学会において第16期から第21期に学会誌編集委員を務めると共に, 第18, 19期に編集委員会幹事を務め, 学会にも貢献している.

第20期 映像賞

フラッシュ オブ ザ イヤー
表  題:気泡を含んだ流れのCIP法による数値シミュレーション
動画提供:東京工業大学 学術国際情報センター 青木 尊之
対象画像:2009年1月のFlash
推薦理由:気泡を含んだ流れをCIP法により数値解析を行っている. 気体と液体とをレベルセット法により識別し, 気液界面には表面張力, 壁には接触角を考慮している. POV-Rayによるレイトレーシング法で可視化を行い, 非常にリアルで迫力のある画像を再現することに成功しており, 映像賞にふさわしいと判断する.

表  題:マイクロキャビテーションを伴うガソリンインジェクター乱流噴霧微粒化プロセスに関する融合可視化シミュレーション
動画提供:東北大学 流体科学研究所 石本 淳
対象画像:2009年5月のFlash
推薦理由:マイクロキャビテーションを伴うガソリンインジェクター内噴霧微粒化プロセスに関して, バロトロピックモデルに基づく圧縮性二相噴霧乱流の基礎方程式系を構成し, LES-VOF数値解析法を用いた高解像度計算と, 噴霧計測結果取り込みからなる最新の一体型超並列融合シミュレーション技法を用いた可視化結果は高く評価でき, 映像賞にふさわしいと判断する.

表  題:Visualization of Swirling Flow in Champagne Glasses
著  者:Polidori, G.(1) , Beaumont, F.(1) , Jeandet, P.(2) , and Liger-Belair, G.(2)
著者所属:(1)Laboratoire de Thermomecanique, UFR Sciences, Reims, France.
(2)Laboratoire d’ Enologie et Chimie Appliquee, UFR Sciences, Reims, France.
対象画像:Journal of Visualizayion, Portfolio Paper, Vol.11, No.3(2008), 184
推薦理由:Champagne グラスの中に形成される流体運動を可視化するために, 蛍光塗料や固体Rilsanトレーサーを用いたレーザートモグラフィー法を用いている. グラス内に形成される瞬時速度場や渦構造, コヒーレント構造や表面での不安定を見事に捉えて可視化している. これらの鮮やかな映像は映像賞に値すると判断する.

第36回可視化情報シンポウム

グッドプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:羽ばたき飛翔する蝶の翅の運動解析
    講演者:渕脇正樹(九州工業大学)

グッドプレゼンテーション賞 奨励賞


  1. 講演題目:スカルプチャーアート制作のためのアナグリフステレオ可視化技術の開発
    講演者:松浦史法(新潟大学)

全国講演会(釧路2008)

グッドプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:宇宙用小型ハイパースペクトルセンサの試作
    講演者:青柳賢英(北海道工業大学大学院)
  2. 講演題目:自己組織化マップ機能を持つ人工ニューラルネットワークによる原子炉安定性診断
    講演者:奥村基史(北海道大学)
  3. 講演題目:対象物次元数ディジタルがホログラフィ計測に及ぼす影響のFDTD解析
    講演者:中岡象平(京都工芸繊維大学大学院)

第19期 表彰

第19期 学会賞

論文賞

  1. 表  題:レーザ暗視野顕微鏡を用いたサルモネラ菌べん毛のらせんパラメータ観測
    著  者:西鳥羽恵美、曲山幸生、高野泰斉、飯野正昭、工藤成史
    対象論文:可視化情報学会論文集、Vol.27、No.3
    推薦理由:手法としてレーザ暗視野顕微鏡を選択し、べん毛の回転数、らせん半径および回転中・停止時のらせんピッチの相違を計測することに成功した。目に見えないサルモネラ菌のべん毛の形状を生きたまま計測するという、可視化の目的自体が興味深く、形態の計測技術として高く評価する。

  2. 表  題:陰関数曲面上における粒子拡散法を用いた高密度・大量点群のポリゴン化
    著  者:小嶋一行、岡将史、柴田章博、仲田晋、田中覚
    対象論文:可視化情報学会論文集、 Vol. 27 (2007)、No. 9
    推薦理由:本研究では、実世界から取得される高密度・大量点群から高品質なポリゴン・メッシュを高速に生成するためのアプローチを提案している。情報の可視化のみならず、流れの可視化において、参照物体を同時表示する必要がある場合に本アプローチは有効であり、本学会における研究領域から多く参照される可能性のある研究成果であると考え、優秀論文として推薦する。

技術賞

  1. 表  題:スクリュー搬送機内粉体のX線可視化画像による拡散係数測定
    著  者:内田圭亮、岡本孝司
    対象論文:可視化情報学会論文集、27巻、No.5、pp.23-30
    推薦理由:X線可視化画像解析により、スクリューポンプ内部の粉体の局所的な乱流拡散係数を定量的に計測した。スクリューのピッチと条数による搬送速度と拡散係数の違いを可視化計測し、従来定性的ないし総体としての評価しかなかったものを、定量評価にまで高めた点を評価する。また、計測の不確かさ解析を行い、計測システムの信頼性と精度範囲を確認したことも意義深い。

  2. 表  題:内接形トロコイドギヤポンプの内部流動の可視化
    著  者:伊東 哲也、村井 祐一、上埜 安隆、大岩 浩司、宮城 直樹、山本 富士夫
    対象論文:可視化情報学会論文集、26巻、No.4、pp.27-32
    推薦理由:せん断や渦を計測できるカリロスコープ粒子を混入させた可視化手法を開発した。トロコイドギヤポンプにおける可視化画像に位相統計処理を行うことで、密閉室内の流動構造のレイノルズ数依存性、容積効率依存性を明らかにする手法を提案し、乱流化の主要因を明確化したことを評価する。

奨励賞

  1. 岩井 大輔
    表  題:投影型複合現実感技術を用いた熱画像可視化
    著  者:岩井 大輔、佐藤 宏介
    参考論文:可視化情報学会論文集、Vol. 27 (2007)、No. 9
    推薦理由:本研究では、実空間に設置された対象物で取得した物理量をカラーマッピングで可視化し、その結果を対象物体に重畳するために従来の投影型MR技術を拡張した。適用事例も豊富で、高い応用性が期待できる。本提案は、本学会におけるあらたな研究領域を切り開く可能性を見出したものとして、今後のさらなる応用展開を期待する。

第19期 映像賞

  1. 表  題:日本近海における植物プランクトンの濃度分布(フラッシュオブザイヤー)
    動画提供:川原慎太郎
    対象論文:2007年6月のFlash
    推薦理由:日本近海における植物プランクトンの濃度分布を大規模なシミュレーションにより予測し、その季節進行とともにダイナミックに変化する発生域の様相を3次元的な動画としている。地球規模の自然現象を高解像度・大規模シミュレーションにより解明するチャレンジと迫力ある動画として可視化した点を高く評価する。

  2. 表  題:昆虫の擬態
    著  者:海野和男
    対象論文:可視化情報学会誌、Vol.28、No.109 (2008-4)、口絵1
    推薦理由:ムラサキシャチホコという蛾の、乾いて丸まった枯れ葉を模擬した高度な擬態の様子を迫力ある画像で示している。地球上で3億年の歴史をもつ昆虫の、自然界の中で生き残るための、興味深い「可視化されない」進化の世界を紹介した点を評価した。

  3. 表  題:Formation of Patterns from Complex Networks
    著  者:Uchida, M. and Shirayama, S.
    対象論文:Journal of Visualization、Vol. 10、No.3 (2007)、pp.253-255

    推薦理由:様々な分野に現れる複雑なネットワークに関し、Edge-centric drawing methodを用い、その静的な構造や成長挙動を可視化した。芸術性の高い画像によりネットワーク構造を可視化した点とその応用可能性を高く評価した。

第35回可視化情報シンポウム

グッドプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:単一上昇気泡を含む温度成層場の温度・速度同時計測
    講演者:北川石英(京都工芸繊維大学大学院)
    推薦理由:第35回可視化情報シンポジウム口頭発表セッションにおいて,セッション座長および聴講者による研究内容の学術的価値,講演発表,講演資料等総合的な審査の結果,上記講演は特に優れていると判断されベストプレゼンテーション賞に値すると評価された.

  2. 講演題目:微小流路内の血流における赤血球の挙動と干渉
    講演者:ルイ リマ(東北大学)
    推薦理由:第35回可視化情報シンポジウム口頭発表セッションにおいて,セッション座長および聴講者による研究内容の学術的価値,講演発表,講演資料等総合的な審査の結果,上記講演は特に優れていると判断されベストプレゼンテーション賞に値すると評価された.

全国講演会(岐阜2007)

グッドプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:測定圧力範囲に応じた感圧分子膜の開発
    講演者:坂崎良樹(名古屋大学大学院)
    推薦理由:計測が困難なマイクロ流れの圧力計測法としての,低圧力域から大気圧程度までの圧力範囲に対応する感圧分子膜の開発に関する講演において,表示の工夫,新規性,有意性等が特に高く評価され,賞にふさわしいものと判断された.

グッドプレゼンテーション賞 奨励賞

  1. 講演題目:暗視野顕微鏡法による走磁性細菌の挙動可視化
    講演者:講演者:高橋秀治(東京工業大学大学院)
    推薦理由:無磁場下,磁場作用下における走磁性細菌の挙動の,コントラストの良い可視化に関する講演発表において,説明の展開,表示の工夫,有意性等が特に高く評価され,賞にふさわしいものと判断された.